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【カナダ留学】未経験でもプログラミングは学べる?Co-op(コープ)留学のコースを取った初心者の感想も!




今回はカナダのCo-op(コープ)留学の「プログラミング学習」についてです。

「初心者・未経験でもクラスに入れるのか?」「勉強についていけるのか?」などを中心に、「プログラミングを学ぶクラスで出会う人達(経験者)と自分(未経験者)の違いは?」についても触れています。

これからプログラミング等のコースや学習をする方の参考になれば幸いです。

Contents

Co-op(コープ)留学のクラスと自分(初心者)について

前職は営業で、「自分で何かを作れるようになりたい」も理由の1つで、プログラミングの勉強をカナダでしようと決めて渡航してきました。

社会人時代に関してはこちらの記事からどうぞ↓

実際に授業が始まってから約3ヶ月程経ったので、これまでの感想と「実際に未経験者がこの場に来る事は正解だったのか?」という目線で書いていきます。

まずは私の渡航前のプログラミングの知識に関してですが、「未経験者・初心者」という言葉通り、大学や社会人の時にそれらを学んでいた事はありません。

パソコンのタイピングも速くなく、「どの指でどのキーを押せばいい」を知っている程度でした。

知識に関しても似たようなレベルで、”ブラウザ”や”IPアドレス”などの用語も知ってるだけで、人に説明は出来なかったです。渡航の半年前くらいにプロゲートというサービスを使って、なぜかJavaのレッスンを少しやりましたが、やった事といえばそんな程度です。

次にクラスメイトについてです。

クラスメイトの半分以上は、「過去にパソコンで何かしていた経験」があります。プログラミングを独学で勉強していた人も含めますが、3Dデザイナーや、すでに授業で使うサービスを前職で使用していたり、既に他のプログラミング言語を仕事で使っていたりなどです。

Programming Illustration in PNG, SVG

一番凄いと思う人で、他の言語をほぼマスターしていて、仕事経験もあります。

パソコンに関しては外国人のWindows使用率は約9割で、日本人はMacBook使用率が約9割です。どちらでも良いと思いますが、学習の先にやりたい事が決まってる場合は、それによってどちらを選ぶのが良いとかあるので、そこは調べて下さい。

外部サイトですが参考までに↓
プログラミングに必要なパソコンのスペックは?選び方やおすすめPCを紹介

また、もしこれからパソコンを買うという方がいれば、「USキーボード版」を購入するのもオススメします。私は日本語キーボードのPCを使っていますが、たまに外国人の友達から「あのボタンどれ?」と作業時に聞かれます。

海外に長くいるのであれば、そこに合わせてPCを用意するのも良いのかなと思いました。ただ、日本語キーボードで何も出来ないというわけではないので、例えると「あなたはiPhone使ってる?Android使ってる?」位の違いだと思います。

そして学習方法ですが、学校のクラスが始まってからは「授業」「授業の復習」「自分で学習」の3本柱です。特に「自分で学習」というのはYouTubeで動画を見ながら、実際に手を動かしてみてるので、学校以外にお金をかけている訳ではありません。

たまに「学校に通っているのに結局はYouTubeで勉強か…。」「それに300万円位払ってきたのか」と思う時もありますが、現実はこんなもんなんだと言い聞かせて納得させています。

経験者と自分の「差」をカレー作りで例えると

未経験者が「経験者もいる場でプログラミングを学ぶ」という状況がどういう事なのかを、カレー作りに例えます。

これを書く理由は、渡航前に「プログラミングを学ぶとは?」「未経験者でも大丈夫?」という不安を誰に聞いても解消出来なかった・学習状況をイメージ出来なかったからです。

ネットで調べても「初心者の挫折率が高い」「甘くない」「自分で学習するのは当たり前」の様な結論しか書いてない記事が多く、「実際その環境に身を置いて、経験者と共に学習する」とはどういう事なのかをイメージ出来ませんでした。

まず渡航前の学校のクラスのイメージは、エージェント担当者からも言われていた通り「未経験者でもプログラミングを学べる場」でした。

結論から言うとこれは合ってます。ただ、その内容がイメージと違う事が多かったです。ここから「カレー作り」に例えていきます。

カレーを注ぐ男の子のイラスト(合宿) | かわいいフリー素材集 いらすとや

例えば「カレー作りを学ぶ学校」に行くとして、自分は「カレーを食べた事だけはある」とします。するとカレーとは何かを知ってますし、味が辛いのも甘いのもあると知っています。

ですが、材料の種類や、何をどのくらい使ってる、それぞれがどの様に調理されているのか知らない状況です。例えばジャガイモとは何か、ニンジンは洗うのか洗わないのか、肉はどんな形で切るのかなど調理工程や詳細を知らないとします。

つまり、カレーは食べたことあるけど、「どうやって作る・何が使われているのかは全く知らないから学校に学びに行く」というイメージです。

プログラミング学習に落とし込んでみると、日頃スマホやパソコンで沢山のウェブサイトを見てますが、それぞれがどのように作られているのかを知らない状況です。アプリも同じですが「見たことある・使った事あるけど、作り方は知らない」といった感じです。

また、料理にも色々な調理工程があるように、ウェブサイトやアプリにも沢山の種類の製作工程があります。それらを経験者と学校で学ぶとこんな感じです。

例えば先生が課題で、「HTMLとCSSを使ってウェブサイトを作って」と出したとします。私は1つのウェブサイトを作る為に作業工程の想定、デザインの検討などをします。

これをカレー作りに例えると、「カレーを作ってね」という課題に対して、「どんな味にするか、ルーはレトルトかスパイスから作るのか・具材は何を入れるか」などを考えます。

カレー具材イラスト/無料イラストなら「イラストAC」

ですが、カレーを「食べた事しかない」私は「どんな材料を使うと、どんな味になる」などの、「何かをする為に、あれをする・あれを使う」という考えが全く出てきません。なぜなら食べた事しかないからです。

ここで未経験者と経験者の違いは、まず課題が出た時に「カレーの完成形」と「その為に何が必要なのか」をイメージ出来る速さが違います。私は1から材料や作業工程をネットで調べますが、経験者達はすでに「どんな味のカレーを作るか」などを考えています。

この経験値の差は作業工程にも表れます。

例えば作業期間が4日間あるとして、私は1日目に「ジャガイモは洗うのか洗わないのか」「皮の剥き方」「カレーに適した形の切り方」などと細かく調べてジャガイモの調理を始めます。

私がそんなことをしている間に経験者は「材料の下準備が終わって、レトルトのルーを使うか、スパイスから作るか」を考えています。つまり「最終的には同じ物を作る」のに、その作業の進め方に差が出ます。

さらに、一言でカレーと言っても「レトルトのルーのカレー」と「スパイスからしっかり調合されたカレー」では味やコクが違うと思います。

「味は気にしない」と言う人がいれば関係ないかもしれませんが、将来的にそれを販売して生計を立てたいと思うと「需要のある味・人気の出る味」を追求しないと難しいです。

ファミリーレストランのイラスト | かわいいフリー素材集 いらすとや

プログラミングも同じで、仮にウェブサイトが作れたとしても、それは「クオリティが高いのか」「誰かがお金を払ってでも欲しいというサイトか」と言われると、中身や作業に拘る必要があります。そうなると知識や経験が必要となり、初心者には「ハードルの高い事」に感じてしまいます。

カレーの話に戻りますが、やっとレトルトのルーを使ってカレーが出来たとしてもそれは「スパイスから調合された本格的なカレー」と味を比べると「お金を払ってまで食べたい」と言ってくれる人は少ないと思います。

つまりは初心者が長い時間をかけて作ったカレーでも、経験者が作ったカレーには「需要」の面では足元にも及ばない・評価されにくい物になります。授業課題のウェブサイトも、経験者が作るサイトはそんな風に見えてしまいます。

これをさらにその先の仕事に当てはめると、企業も「レトルトの味ではないカレーが作れる人間」を欲しがります。なぜならそれだけ知識と経験があり、特に転職であれば「即戦力」になりやすいからです。

これが「経験者もいるクラスでプログラミングを学んでいると感じる差」です。「未経験でも大丈夫です」という入口に対して「授業の受講者が未経験者100%」という状況が少ないとすると、学校や国に違いがあっても、これと似たような状況は起こりやすいのかなと思います。

海外の学校に来たのは正解?

ここまで踏まえて「高いお金を払って海外にプログラミングを勉強しに来たのは正解なのか?」という自分の疑問に対して書いてみます。

答えは6:4の割合で正解です。

これは英語もプログラミングも未経験者という条件です。そのどちらかが既に高いスキルを持っているという状況ではまた違うと思いますので、参考程度に見て下さい。

まず6割の正解の中身はこれらです。

  • プログラミング言語は英語なので、英語で学びやすい
  • 英語で何かを学習する事は、英語学習にも繋がる
  • 現地就職の可能性も見込める(スキル次第)
  • 外国人のプログラマーと出会える・仕事が見れる可能性がある

今のところ感じているメリットになります。特に現地就職や海外就職を狙っていくのであれば、実際に行ってしまった方が有利だと思いますし、自分の目でもあれこれ見れると思います。

そういった現地の感覚、実際の状況は肌で感じる事が出来るので、来た甲斐はあったと思います。

また海外のプログラマーは当たり前に髪を染めていたり、タトゥーが入っていたりなど、見た目の部分でも日本人とは違う印象を受けたので新鮮だと思います。

では残り4割の不正解はこれらです。

  • 学習内容に拘るのであれば海外に来る必要もなかった
  • 英語のレベルが足りないと教材も読めない
  • 現地就職には英語とプログラミングのスキルはあって当たり前
  • 学校の教材・勉強だけでは不十分
  • リモートワークの業界なので日本にいながら海外企業で働く事も可能

メリットが時にはデメリットになる事が多いです。

例えば英語で何かを学習する事は英語向上にも繋がりますが、時に英語が分からなくて教材や問題の意味が理解出来ない事もあります。

そして結局日本語のサイトで調べたりしていると「海外に来る必要あった?」と思う時もあります。

留学の目的(勉強)の1つとして「プログラミングを未経験から学習する」を用意してきましたが、初心者が浴びる洗礼をしっかり受けています。キーボードのタイピングもそうですが、経験者達のキーボードを打つ速さは見とれてしまうほどです。

経験者はPCの基礎知識もあり、エラーに対してどうするや、各ショートカットキーを覚えていたり、有益な情報サイトやツールを知っていたりします。

またカレー作りに例えると、自分で美味しいカレーも作れるのに、美味しいお店も知っていて、調理器具にも拘りや知識が豊富で、実際に沢山の種類のカレーを作った経験値もある状況です。

その中に「カレーは食べた事しかありません」という自分が入っていくと、既にその人たちが経験してきた道を通る事になるので、授業スタートの時点で遅れています。そこからの挽回は自分次第ですが、差は大きい時には「とてつもないほど」感じます。

何事も「初めて」はこの様な壁や状況にぶつかるとは思いますが、それを踏まえても「やってみよう」「頑張ろう」と思えるのであれば、挑戦する価値は十分あると思います。

私もまだ道半ばで、挫折率が高いと言われているプログラミング学習において嫌だと思う事も多いですが、好きになれている部分もあるので、まずは継続していくつもりです。

最後に

ここまで書くとものすごくハードルの高い事に感じてしまう方もいるかと思いますが、実際に教室の隣の席が経験者だった場合に、パソコンで見てる画面が違う、何か凄そうなサイトを見てる、タイピングが速いというのは1つ1つ不安を生み出す要素にもなっています。

「他人の事は気にしない精神」も大事ですが、後にその人達と「就職」や「仕事の獲得」を争うと思うと、今の自分との距離がハッキリ分かります。

「英語もプログラミング学習も日本で自分で出来る」と言う方もいますが、私は両方に興味があるのであれば「本場」や「現地」を体験する価値はあると思います。

誰に向いている、向いていないの話ではないので、やりたいと思ったら取り組んでしまえば良いと思います。

実際に私はそうして来ましたが、ただ、渡航前にこの状況を詳しく知りたかったのは本当で、これから検討される方の参考になればと思い、この記事を作成しました。

今回もここまで読んでいただきありがとうございました。

また次の記事でお会いしましょう。

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