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【社会人留学は逃げ?】カナダ留学3年目で思う、社会人留学についての後悔や失敗など…




今回の記事は社会人留学としてカナダに来て3年目になった自分のこれまでを振り返って後悔や失敗などを振り返ってみます。

英語、お金、カナダで経験した事(失敗も成功も?)やこれまでの記事も合わせて紹介していきます。

私の紹介としては、大学卒業後に営業として3年間働き、プログラミングの仕事に転職する事を目標に海外留学に行きました。渡航時のTOEICは500点ほどで、IELTSは受けてませんでした。

Contents

自分の社会人留学は失敗?成功?

Learning from failure and success | ANZSOG

素直に自分のこれまでを振り返って点数を付けるとしたら、51点対49点で成功です。しかしこの点数の付け方からして、失敗していると思う部分が多いので、失敗だと思う点から書いていきます。

失敗・後悔だと思う事

2021年7月にカナダに渡航してきて、今日現在で2年が過ぎて3年目になりました。これまでの時間を振り返って思う失敗や後悔をまとめるとこの様になります。

  • 渡航前の金銭計画・状態が不十分かつ、渡航後も金銭状況の計画性の無さ
  • 英語学習に対する意識と自分の考えが甘すぎて、英語での苦労
  • 留学後の計画や、具体的なプランBが無い
  • 日本での自分の身分に対する無知さ
  • 「留学」する事が、日本でプラスにしかならないと勘違いしていた点

大きくまとめるとこのようになります。こうまとめると、「お金」と「時間」に余裕があれば、このリストから半分以上の項目は消えます。つまりそれらが大事であり、今の自分は手にする事も出来なかったので、この記事を書いていると思います。

25歳で留学するという事は、新卒で入社した会社の人生を自ら捨てて、「英語を勉強したい」「海外経験を増やしたい」などの、自分勝手な理由で渡航する事になります。退職理由が「自己都合」であるように、誰も自分に海外に行けと言ったわけではないので、その意味をもっと理解するべきでした。

つまりは基本的に日本を出ていく自分、どこかの国に入国する自分に対して、誰も何も保証してくれません。

また次の仕事を考える場所を海外にするのか日本にするのかで違いますが、どちらにしろ不利な状況から始まる可能性が高いです。仕事探しをするにしても、どこでも「経験」を重視され、英語力やその他の言語力も問われます。留学後に日本で仕事を探したとしても年収1000万円の条件はそうそう無く、「海外で何をして、何の結果を得たのか」という質問を元に判断されます。

SNSを見ると海外に出た人が華やかな投稿やストーリーをあげていて、日本で仕事をする・生活をするのが「間違い」、海外が「正解」「羨ましい」と思うかもしれませんが、生まれ育った国を出ていくという事は、未経験の経験や景色と合わせて、全てが良くも悪くも0から始まるという事です。

働き始めてから日本を出るという事は、年金や税金を考えた上で海外での時間を過ごし、帰国をするとしたらその日本での「空白の時間(留学していた時間)」に対する責任は全て自分が取る事になります。

親がサポートしてくれる、知り合いに助けてくれる人がいるという場合はまた違った意見や見方になりますが、それらが少ない・無い場合で考えてもらえると幸いです。

かなりまとめていますが、今の自分が思う「失敗や後悔」だと思う事に対する考えはこんな感じです。前に書いた通りで、「お金」と「時間」に余裕があればだいぶ状況は違うのかなと思います。

成功だと思う事

これまでの時間が失敗だったとは思いたくない自分があげられる成功はこれになります。

  • 20代で海外を経験出来た
  • まだ若いうちに英語に触れる・学習が出来た
  • 将来の計画に「海外」という選択肢を増やせた

私は25歳まで海外経験はほとんどなく、留学も海外旅行も縁が無い状態でした。特別英語が好き・海外の文化に興味があるというタイプでもなく、そんな自分だからこそ今こんな記事を書いているのかなとも思います。

上の成功リストの共通点でもある「英語」が成功点だったと思います。

これまで海外経験もなかったので、英語に触れる事、大学卒業後に英語についてなにか考えることは全くありませんでした。外資等で働いてない限り、毎日家を出て会社から帰宅するまでの間に、「英語」や「海外」に触れる事は無いと思います。少なくとも私はそうでした。

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しかし、結局20代で海外に行かないとして、30代で行きたいと思って、同じように退職して海外へ行ったとしたら、「なぜ20代で行かなかったのか?」と後悔すると思いました。実際に今の私が「なぜ10代で海外に行かなかったのか?」と後悔しています。

それほど英語を学習する面でも、日本ではない所で生活をして、様々な経験を得ることは「若い方が良い」と思ってしまいます。大きな理由は固定概念と脳の活動年齢でしょうか。

私は特にその2つだと考えていて、30代で英語を勉強するよりも、20代で英語を勉強する方が吸収率に差が出ると思っています。物覚えが良い・悪いという面でもそうですが、同じ学習でも必要な時間に差が生じると思いました。(ここでは英語学習のやり方・やる気・勉強時間等の話は抜きにします)

極端な例ですが、21歳の自分と39歳の自分では、前者の脳の方が活発だと思います。(あくまで科学的根拠を抜きにした自分自身に対する感想です)

英語学習だけでなく、他の国で起こる事・経験する事をリアルな色で見れるとも思いました。それは固定概念で塗替えられずに、そのままの色を見れる心の状態でもあると思います。

2000年以降に生まれてくる子供たちがスマホやインターネット、海外情報といった物に触れて育つことは当たり前で、その世代と生きていくとなると、少なくとも似た様な経験をしていないと「老害」寄りになる確率が高いなと危機感も感じました。

今後の自分がそうならない保証はありませんが、少なくとも「海外未経験の自分」という世界があったかもしれないと思うと、そこだけでも20代で補えたのは良かったなと思います。それでも失敗で話した「お金や時間」が代償となっているのは変わりません。

お金や英語での失敗が大きい?

私は英語に対する考えとお金の計画性が甘かったです。

これまでも記事で書いている通りで、自分の留学に対するお金がどれほどかかるのか、事前に絶対必要なのに現実から目を背ける・「どうにかなるだろう」という思いと共に目を瞑ってた事や、考える事から避けていた事はあります。

例えば学校の費用ですが、私の場合半年のESLと2年間のプログラミングの学校で、それらの費用だけで200万円程でした。つまり、学校代だけでこれなので、その他の序盤の宿泊費やホームステイ代、渡航費やその他の費用などを入れると300万円位になります。

では300万円あれば足りるのでしょうか?答えはノーです。その他にも現地での生活費がかかりますし、日本で支払いがある場合もあるので、円を全て外貨には出来ませんでした。またESLの半年間はバイト禁止だったので、現地での収入は0円です。

つまり現地で働けるまでの生活費も考えると最低でも400万円は無いと厳しいという事です。当時400万円持っていたかは覚えていませんが、ESL後にすぐ始めたバイトで食いつないでいたので、余裕は無いはずでした。

「日本人と一緒にいると英語が伸びない」という言葉を凄く良い意味で理解していましたが、人との交流にお金を使えるほど余裕が無かったという方が正しかったかもしれません。

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またこれは英語も同じです。お金と同様に、英語の知識もあればあるほど有利です。自分は「海外初めまして」でしたが、周りには「2か国目」「3か国目」という人は沢山いて、生活の慣れ感や英語力は1つも2つも上でした。

TOEIC500点前後の実力で来ましたが、ESLでも困り、日頃の生活でも困り事が常にあり、英語の電話は嫌だなぁと思う日々でした。誰でも始めたてはそうかもしれませんが、25歳で来る海外という事で、18歳でもない自分がそうなっている事をとても恥ずかしく思いました。

せめて文法の知識があれば、単語をもっと知っていればと思う場面は何度もあり、書いてある事の理解さえ出来れば、もっと生活の中で理解出来た事は多かったかと思います。英語は言語なので聞く力や発音問題がありますが、最低限の知識として蓄えるべき物があまりにも足りていませんでした。

そんなお金と英語力で描く将来設計はとても幼く、「英語とプログラミングを学習して世界で仕事が出来るように」と考えていましたが、自分の理想と現実の距離に気が付けばつくほど、「それが目指せるレベルにもいない事」に気が付きます。

つまりはお金と英語を筆頭に、将来設計までもが甘かったのが渡航前の後悔になります。「知らない・未経験だから考えられない」が通用するのは10代までという事でした。

社会人留学はするべきなのか?

選ぶ・選択する」のselect / choose / pickの違い | ネイティブと英語について話したこと

他の動画やウェブサイトと同じ事を言いますが、本人の自由になります。

コロナの時に留学を決意しましたが、そこで私が気が付いたのは「留学はお金と時間があれば誰でも行ける」でした。それまでは「海外に興味がないとダメ」「英語がある程度喋れないとダメ」と思っていて、「”留学”や”海外”は自分に関係ない」と思って無関心でした。

でも現実は、エージェントを通してでも、個人で手配をしても、ビザを取得すれば誰でも海外に行けるという事です。

あとは、「今働いている会社や環境から飛び出て、海外で勉強や挑戦がしたいですか?」と自分に問いかけてイエスなら行く、ノーなら今は行かないで良いと思います。

「考えてから答えを出す」「誰かに相談して決める」とやっていると時間が過ぎていき、だんだんどうでもよくなってしまう事が多いです。もちろんそうならそれまでの事だったという話になりますが…笑

私も様々な不安と心配と共に海外に来て、未だにそれらを考えていたり、新しい不安や心配を抱えています。ですが、誰かに行けと言われて行ったわけでもなく、この国が自分を招待してくれたわけでもなく、勝手に自分でお金を払ってビザを取得して行きました。

その後の人生の保証はどこにもありませんし、英語が喋れる人は世界に沢山います。それでも自分自身が「今海外を経験しないと、英語を勉強しないと今後が危ない」と思ったので留学を決意しました。

社会人留学はまた決断が難しいタイミングの1つだと思います。

海外から一時帰国で帰れば会社発行の保険証は無いので病院にも行きにくいですし、渡航前に携帯を解約していたら電話番号もありませんし、SIMカードをキャリアと契約しようとすると顔写真付き・住所付きの身分証の提示を求められますし…と初めての一時帰国で沢山不便な思いをしました。

これも例えばお金があれば、SIMカードは日本の番号として残しておけて、医療費も気にならず、年金や税金を納め続けられるなら、住民票を抜かなくても、マイナンバーカードが失効されなくても大丈夫でした。

日本人のはずなのに、こんなに不便になってしまうのか」と感じたのが前回の帰国時です。

SNSで見るような華やかな生活や環境があるのも事実ですが、その裏側には人それぞれの苦悩や困難が付き物です。それを公開している人もいるので、両方の情報収集はしやすくなっていますが、自分が経験しないと理解しきれない事もあります。

25歳前後で海外に出るという事は多方面から将来を考えての決断になると思いますが、自分で決めたのであれば他人の言動に惑わされず、SNSの1つや2つに踊らされず、良い事も悪い事も全部自分の責任としてとらえて生きていくのがより実感出来ると思います。

社会人留学をするべきかしないべきかの判断は自分としっかり相談してみてください。留学は1つの手段であり、それだけが何かをする手段ではありません。選択肢の1つにすぎないというのを、留学を検討している自分に言いたいです笑

最後に

気が付いたらカナダでの生活も3年目となり、日々の生活にも慣れてきましたが、その分将来を考えたり、日本やカナダで比較する事が増えてきました。

どこにいても正解はないと思いますが、社会人留学というのは人生で大きな決断の1つになると思いますし、自分の中ではそうだったので、これから考えている方々にこの失敗や後悔だと思っている部分が何かしらで参考になれば幸いです。

本当にSNSで情報発信をしている人が多いので、情報収集は沢山出来ると思いますし、英語力をあげるなどを含めた事前準備が大事になってくるので、ご自身のスケジュールで可能な範囲でやってみてください。

他にも留学の記事は書いているので読んでみてください!

今回も読んでいただきありがとうございました。また次の記事でお会いしましょう。

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